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研究ノート 「萌え絵問題」から「対人性愛問題」へ ─ 二次元性愛の抹消とトランスジェンダー差別の 結びつきを踏まえて
https://doi.org/10.34577/0002000303
https://doi.org/10.34577/000200030376f9415a-7c86-4c8d-9220-5d1c7f8bf2b4
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2025-04-30 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 研究ノート 「萌え絵問題」から「対人性愛問題」へ ─ 二次元性愛の抹消とトランスジェンダー差別の 結びつきを踏まえて | |||||
言語 | ja | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.34577/0002000303 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | open access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||
著者 |
松浦, 優
× 松浦, 優 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 近年では、架空のキャラクターへ惹かれるフィクトセクシュアルについても、 フェミニズムやクィアの立場から研究やアクティヴィズムが展開されている。とくに二次元キャラクターへ性的に惹かれるセクシュアリティ(二次元性愛)が、生身の人間に惹かれるセクシュアリティ(対人性愛)とは異なるものとして成立していることが論じられてきた。本稿では、二次元性愛の存在を抹消する構造的問題を理論的に精緻化するとともに、その構造がトランスジェンダー差別と結びついていることを明らかにする。 これまでの研究では、「対人性愛中心主義」がバトラーの言う「〈字義どおり 化〉という幻想」の構成要素であると論じられてきた。しかし、二次元の女性 キャラクターが人間の女性と同じ「女性」であるということを所与の前提とする発想については、「問題含みなジェンダー本質主義」として批判されてきたものの、その具体的な内実が示されてこなかった。 これを踏まえて、本稿では「ヒューマノジェンダリズム」という「正当なジェンダーは生物種としての人間によって例化ないし実体化されるものだという考え方」の問題に注目する。これはシスジェンダリズムの問題提起を人間中心的な枠組みから拡張するものである。 対人性愛中心主義とヒューマノジェンダリズムは、二次元の性的創作物のキャラクターを「字義どおり」の人間と同一視させることによって、二次元の性的創作物が三次元の人間に対する性的欲望を再生産することを可能ならしめるとともに、二次元性愛の抹消を生じさせるものである。つまり女性の抑圧と二次元性愛の抹消は同じ構造に根ざしているのである。しかしこの問題は、従来のフェミニズムにおいてさえ見落とされてきたものであり、その見落としは、フェミニズムの名のもとに行われるトランスジェンダー差別とも結びついている。このことを、いわゆる「萌え絵」批判に関する分析を通して明らかにする。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
ja : ジェンダー&セクシュアリティ en : Gender and Sexuality 号 20, p. 1-24, 発行日 2025-03-31 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 国際基督教大学ジェンダー研究センター | |||||
言語 | ja | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 18804764 |