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  1. 大学紀要
  2. キリスト教と文化研究所
  3. 人文科学研究
  4. 第55号 (2023.12)

セネカ『自然研究』第6巻の地震原因論部分に おける地下の描写について   地下世界に慣れる

https://doi.org/10.34577/0002000128
https://doi.org/10.34577/0002000128
d92e4243-1836-449d-80ea-103c3b86cacf
名前 / ファイル ライセンス アクション
03山口.pdf セネカ『自然研究』第6巻の地震原因論部分に おける地下の描写について (930 KB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2024-04-08
タイトル
タイトル セネカ『自然研究』第6巻の地震原因論部分に おける地下の描写について   地下世界に慣れる
言語 ja
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
ID登録
ID登録 10.34577/0002000128
ID登録タイプ JaLC
著者 山口, 京一郎

× 山口, 京一郎

WEKO 5356

ja 山口, 京一郎

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 セネカ『自然研究』第6巻は現実のカンパニア地震と自然学の探求対象としての地震とを結びつけ、地震の原因についての理論を扱いつつ、死を恐れるべきではないという提言を行う一書である。
道徳哲学的提言を提示する部分と自然学的考察を行う部分(地震原因論部分)とを相互に関連するものとして見る解釈の中で、とりわけ6巻3章の理性の働きに注目するWilliamsに示唆を受け、本稿は同個所の「慣れ(familiaris)」の効能に注目する。3章では、不慣れなことは恐ろしく、慣れている出来事では恐怖の度合いが軽減されると述べられる。また、32章では、死そのものの受け入れについて、死を「親しいものfamiliaris)」にせよとも述べられる。セネカはカンパニア地震を受けて地震に脅える人々の恐怖を取り除く必要性を指摘する。人々が地震について感じる恐怖の対象のおおきなひとつが、地割れ・裂け目の発生と、そこに落下することである。本稿では、セネカが1-2章において人々の地割れ・裂け目と地下への恐怖に注目していること、セネカ以外の古典古代の文献に地震と地割れ・裂け目を関連させる表現が散見されること、そして地下は死者の世界であるという世界観が人々の感じる恐怖の背景にある可能性を確認する。そのうえで地震原因論部分では死者の世界ではない自然学的に想定される地下が豊富に描かれていることを示す。この地下は、神々の力によらず、また死者もおらず、おのずと成立している。大小さまざまな空洞があり、水や空気が流れ、火が燃え、海や嵐さえもある。詳細かつ繰り返し、また地上に勝るとも劣らない規模を想像させるように、具体性を伴って、地下の描写が行われている。その繰り返しの描写に触れることによって、6巻で展開される論理的主張とは別の仕方で、地下そのものや地下と繋がる地割れに慣れ、その恐ろしさを軽減する効果が期待される。
6巻の読者として(直接的に宛てられているルキリウスではなく)地震に脅える人々を想定したとき、たとえば自然学的嗜みを持たない読者についても多少なりとも恐怖を軽減させることが期待できる慣れをもたらす機能は、現実の発災の直後に書かれた本巻にとって、重要な側面である。
言語 ja
書誌情報 ja : 人文科学研究:キリスト教と文化
en : Humanities : Christianity and Culture

号 55, p. 67-92, 発行日 2023-12-15
出版者
出版者 国際基督教大学(ja)
言語 ja
ISSN
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 24346861
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Ver.1 2024-04-08 02:26:27.134701
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