WEKO3
アイテム
〔シンポジウム〕国際的観点から見た就学前教育
https://doi.org/10.34577/00001078
https://doi.org/10.34577/00001078f7aa32b6-d5d5-4110-aacf-21d57db104f6
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文(ELS) / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2002-03-01 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 〔シンポジウム〕国際的観点から見た就学前教育 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | The Issue of Preschool Education from an International Perspective | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | eng | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.34577/00001078 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
ページ属性 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | P(論文) | |||||
著者名(日) |
シャイアー, カレン
× シャイアー, カレン |
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抄録(日) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 本稿は,「女性の社会進出」と「海外からの労働者の移入」によって変化しつつあるドイツの就学前教育の現状を,三鷹とドイツのデュイスバーグで働く女性として子育てをしてきた筆者の経験を踏まえて報告するものである.19世紀半ば,フレデリック・フレーベルが旧東ドイツに設立した幼稚園は,単に「就学前の児童をケアする」という役割だけでなく,隣接する地域社会の発展に寄与するという面も持ち合わせた地域社会型施設であった.フレーベルにとって幼稚園とは,子供の個性の育成の場であるとともに,地域社会生活の訓練の場としての意味合いも大きかったのである.こうしたフレーベルの教育理念は現在の就学前教育にも受け継がれているが,社会が変容するにつれ,地域社会と幼稚園との関わりは次第に希薄になっていった.1980~90年以降,就業形態の変化や女性の社会進出などによって社会体制が大きく変化した.それにもかかわらず幼稚園の形態は以前と同様で,保護者の要望に沿わないことから,現状に即した方向への改善を望む声が高まりつつある.その様な状況の中で現れたのが,「保護者先導」という独特な形態の幼稚園である.地域社会の保護者達によって構成・運営されるこの幼稚園では,保護者の事情に応じて柔軟な受け入れができるように考慮されるなど,地域との関係を重視するフレーベルの理念が活かされている.また,人口の約9%を移民が占めるドイツでは,外国人児童とその家族の幼稚園への受け入れも課題となっている.移民の増加を考えると,幼稚園はいまや社会的調和の中核をなす.しかしながら,行政側の受け入れ体制は依然として整っていない.文化的な機関としての幼稚園を通じて,外国人児童とその家族,そして地域内のすべての子供を受け入れ,子供がよりよく成長できるような環境と,平等に見なされるような空間を創り出すことが求められている. | |||||
書誌情報 |
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 en : Educational Studies 号 44, p. 295-303, 発行日 2002-03-31 |