@article{oai:icu.repo.nii.ac.jp:00005501, author = {Connolly, Abigail Raine}, issue = {16}, journal = {ジェンダー&セクシュアリティ}, month = {Mar}, note = {本研究ノートでは、新型コロナウィルスのパンデミックによって引き起こされた「グレート・ポーズ」(大休止)という文脈の中で、ユートピア的思考とフェミニズムの関係を探求する。取り上げる研究課題は、「ユートピア的思考はフェミニズムにとってどの程度の助けになるのか、あるいは妨げになるのか」ということである。ユートピアという言葉や概念がしばしば不評を買いながらも、2020年にはパンデミック後の未来を想像するという主流の活動の一部となっていることを、ユートピアの歴史を振り返りながら検証する。ユートピアとフェミニストの両言説の関係、また、時にフェミニストがユートピアと距離を取っていたことを考察する。文献やいくつかのメディアの情報源を調査し、ユートピア的思考が人々にとって自分たちの生活を改善し、社会変革を実現するための貴重なツールであることを明らかにする。ユートピア的リアリズムは、理想的な未来を想像する力と、今日の具体的な行動とを接続させることを可能とする。ポストジェンダリズムは、ユートピア的思考がフェミニストの言説にとっていかに価値のあるものであるかを示す一例である。本研究では、フェミニズムが進化し、境界線を押し広げ続けるためには、ユートピア的思考が不可欠であると結論づける。最後に、新型コロナウィルスのパンデミックによって生み出された余分なケアワークを女性・女子が引き受けるという期待を生じさせているジェンダー規範が、ジェンダー平等やポストジェンダーのフェミニストな未来を構想することをより困難にしている点に焦点を当てる。 今後の研究では、時間に追われる女性がユートピア思考に参加しうる方法を検討することを提案したい。}, pages = {57--74}, title = {ユートピア的思考とパンデミック後のフェミニストの未来}, year = {2021} }