@article{oai:icu.repo.nii.ac.jp:00004093, author = {HOSHINO, Ayako}, issue = {47}, journal = {ICU比較文化}, month = {Mar}, note = {本論文では、日本人ヨネ・ノグチ(野口米次郎、1875-1947)が、国際詩人 として成功するに至った過程を理解する上で重要な要素として、ノグチの詩をア メリカで初出版したリトル・マガジンThe Lark と、同誌の編集者ジレット・バー ジェスに注目した。ノグチは1893(明治26)年、17歳で単身渡米したが、約2年 半後には英詩を発表し、全米で話題となった。その後、詩集出版を重ねたノグチ は、生前、詩人としての高い知名度を保っていた。  これまでノグチ研究において、このノグチの成功の発端として、ノグチを居候 させ、ホイットマンの詩などを紹介したアメリカ人詩人ウァキーン・ミラーのノ グチに対する貢献度は幾度となく論じられてきた。しかし、バージェスに関して の関心は薄く、The Lark にノグチの詩を掲載し、ノグチの初の詩集を手がけたこ とは紹介されてきたものの、その詳細な分析はなされてこなかった。本論文で は、バージェスの活動拠点であったサンフランシスコの歴史と文化および、19 世紀後半のアメリカに於けるリトル・マガジン運動の発展との観点からバージェ スが創刊したThe Lark について分析した。さらに、カリフォルニア州立大学バ ンクロフト図書館に保管されている一次資料も参照しつつ、既に知名度を得ていた同誌の意図や、“for a lark” の意味合いも汲んだ上で、同誌でノグチの詩を初 めて発表するに至った理由について論じた。貧乏な移民青年であったノグチが、 日本人が弱い境遇に置かれていた19世紀末のカリフォルニア州で詩人ノグチと して紹介され、成功した過程において、バージェスは欠かすことのできない人物 であったといえる。}, pages = {1--28}, title = {詩人ヨネ・ノグチを輩出したジレット・バージェスとThe Larkの試み}, year = {2015} }