@article{oai:icu.repo.nii.ac.jp:00000252, author = {坪根, 由香里}, issue = {1}, journal = {ICU 日本語教育研究, ICU Studies in Japanese Language Education}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本研究では中国語話者のOPI(oral proficiency interview)データを用い、形式名詞「もの」「こと」の各用法について自然発話での使用状況を調査し、その正用順序について考察した。その上で、坪根(2002)の韓国語話者の結果、坪根(2003)の英語話者の結果とも比較を行った。調査の結果、「もの」「こと」ともに、総使用数、正用カテゴリー数とも中級、上級の段階では増加しているものの、超級では減少もしくはわずかな増加しか見られなかった。各用法の使用状況を見ると、「もの」の使用のほとんどは形式名詞としての使用であり、「こと」についても、文末のモダリティを表す用法の使用の広がりがあまり見られなかった。本研究から推測できる中国語話者の「もの」「こと」の正用順序は、(1)もの形式名詞、こと形式名詞、たことがある→(2)Nのこと(こと化)→(3)こと名詞化、の順である。韓国語・英語話者と比較すると、中国語話者は「もの」「こと」ともに使用が限られた用法に留まっており、正用率の高い用法も韓国語・英語話者と比べ、かなり少ない。一方、三者にほぼ共通して見られる特徴は、形式名詞(もの・こと)、「たことがある」が最も早い段階で正用され、「Nのこと」や名詞化の用法がそれに続き、その後「ということ」(一般化・内容)が正用されるようになると予想される点である。}, pages = {4--20}, title = {OPIにおける中国語話者の「もの」「こと」の使用とその正用順序}, year = {2005} }