@article{oai:icu.repo.nii.ac.jp:00002098, author = {佐藤, 豊}, issue = {8}, journal = {ICU 日本語教育研究センター紀要, The Research Center for Japanese Language Education Annual Bulletin}, month = {Mar}, note = {P(論文), 先行研究が明らかにした日本語学習者による助詞使用の正用順序から,談話上の機能「主題」・文法上の機能「目的語」・意味上の機能「対象」が助詞習得に特に影響を及ぼすと想定することができる。本論文では,特に「目的語」と「対象」という点に焦点をあて,どちらの要因がより大きな影響を及ぼすかを検証した。3レベル(ACTFLによる初級,初中級,中中級)の日本語学習者(英語母語)12名の発話と日本人OPI採点者の発話から動作主・経験者・対象の3種類の項を取り出し,それらがどのような頻度でどのような音形として出現するかを調べ,VARBRULを用いて目的語であるという因子と対象煩であるという因子の因子比重を比較した。すると,対象の因子比重は学習者も日本人も同じ値で最も高かったのにもかかわらず,学習者の目的語の因子比重は日本人のそれに及ばなかった。つまり,学習者にとっては,目的語であるという因子よりも,対象であるという因子のほうが助詞マーキングに大きな影響を及ぼしていることがわかった。このことから,先行研究において指摘された「状態述語」の目的語の「ガ」が難易度が低い(坂本1997)という点や,ヲ格のほうがガ格よりも正用順序が高い,あるいは目的語のガ格のほうが主語のガ格よりも正用順序が高いという点は,対象煩が助詞習得に影響を及ぼしていることを反映した結果ではないかと論ずる。}, pages = {31--45}, title = {成人学習者による日本語の助詞習得を促すもの ―文法機能か意味役割か―}, year = {1999} }