@article{oai:icu.repo.nii.ac.jp:00002052, author = {坪根, 由香里 and 鈴木, 庸子}, issue = {6}, journal = {ICU 日本語教育研究センター紀要, The Research Center for Japanese Language Education Annual Bulletin}, month = {Mar}, note = {P(論文), 作文に関するこれまでの研究では主に指導項目の規定,指導法の工夫などが中心であったが,本研究では書き手の心理に焦点を当てた研究の必要性を考え,(1)学習者の作文に対する意識を調査する,(2)ワープロ・電子メールを導入することでどのような効果がもたらされるかを知る,(3)作文の授業の成果を測る,という3つの項目について,中級前期の学生を対象に調査した。その結果,(1)学習者の作文に対する自信のなさ,正確に書くことへの関心の高さ,(2)ワープロ・電子メールの利用は動機付けに効果的であること,(3)文の長さ(文節数),文の複雑さ(従属節数),漢字の使用や接続詞,指示詞の使用について伸びているということが明らかになった。更に,従属節が伸びた原因を調べたところ,接続助詞の使用はほぼ横這いで,連体修飾節と引用節の使用が大きく伸びており,この二つが全体としての従属節の伸びにつながっていることがわかった。以上のような調査の結果から,実際の作文ではコース初めと終わりで各能力の伸びが見られるにもかかわらず,コース後の自己評価によると,学習者は自信を持てないでいるということが明らかになった。また,電子メールの導入に際しては,未経験の学習者に対する配慮の必要性があるということがわかった。今後はレベル別の作文能力の規範を作ることで自信のなさを解消し,また,ワープロ・電子メール利用のための環境整備を進めることが必要であろう。}, pages = {43--59}, title = {中級の作文教育 ―意識調査,ワープロ・電子メール利用と作文の分析を通して考える―}, year = {1997} }