WEKO3
アイテム
たとえ冥界が露わになっても 冥界ではない自然学的地下認識とセネカ『自然研究』 第6 巻における〈命を軽視する者〉部分での言及
https://doi.org/10.34577/0002000398
https://doi.org/10.34577/0002000398a6092425-a2a5-49f0-acd4-85d61ec060fd
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
|---|---|---|
|
|
| アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 公開日 | 2026-04-03 | |||||
| タイトル | ||||||
| タイトル | たとえ冥界が露わになっても 冥界ではない自然学的地下認識とセネカ『自然研究』 第6 巻における〈命を軽視する者〉部分での言及 | |||||
| 言語 | ja | |||||
| 資源タイプ | ||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
| ID登録 | ||||||
| ID登録 | 10.34577/0002000398 | |||||
| ID登録タイプ | JaLC | |||||
| アクセス権 | ||||||
| アクセス権 | open access | |||||
| アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||
| 著者 |
山口, 京一郎
× 山口, 京一郎 |
|||||
| 抄録 | ||||||
| 内容記述タイプ | Abstract | |||||
| 内容記述 | 古代自然学は自然現象の原因説明にあたって擬人的神々による直接的介 入(神話的説明)を排する。地震動の原因を扱うセネカ『自然研究』第6 巻 も地震は神々が引き起こすものではなく、独自の原因があると述べる。に もかかわらず、32 章4節〈命を軽視する者〉部分では「たとえ冥界が露わ になっても」と、仮定的にではあっても地下が冥界であるという神話的解 釈を認めるかのような記述をする。 本稿はこの記述の問題を考えるにあたり、『自然研究』第6 巻がカンパニ ア地震の発生を受けて地震による死に脅える人々から恐怖を取り除くこと (そのために死そのものに恐怖しない平静な心に至ることを勧めること) を大きな目的のひとつとしていることに注目する。人々の地震への恐怖の 背景には、地震で発生する地割れが地下=冥界と地上とを接続することへ の恐怖も含まれる。叙事詩的冥界観の検討からは、地下の冥界の位置や範 囲が時代を経るごとに具体化する傾向にあることがうかがわれる。 第6巻では道徳哲学的提言部分と地震原因論部分のそれぞれにおいて、 死の恐怖を克服するための複数のアプローチがなされている。 それらを、とりわけ道徳哲学的提言部分での議論を、語り直し「よくよ く考えることによって死を君に親しいものにせよ。もし死が訪れるなら ば、死に対してさえ進んで出向くことができるように」(6.32.12)という結 語に至るのが最終32章である。その中に配された〈命を軽視する者〉部分 は、平静な心を持ち死を恐れないロールモデルを提示する。そこでは命を 軽視することが「尋常ではない(ingens)」こととされ、死すべきときに自 ら死ぬことに「たぶん(fortasse)」という語が添えられ、いずれも最終節 に関連するとともに、死を恐れなくなることの困難さを想像するであろう 読者への寄り添いを感じさせる。 「たとえ冥界が露わになっても」という言及もこれらと共通し、神話的 説明から離れきれない読者にも死を恐れなくなる希望を残す機能を持つと考えられる。これもまた複数のアプローチのひとつである。自然学的説明 の徹底よりも、人々の恐怖の取り除きを徹底するセネカの姿勢の表れであ ろう。 |
|||||
| 言語 | ja | |||||
| 書誌情報 |
ja : 人文科学研究 : キリスト教と文化 en : Humanities : Christianity and Culture 号 57, p. 47-66, 発行日 2025-12-15 |
|||||
| 出版者 | ||||||
| 出版者 | 国際基督教大学 | |||||
| 言語 | ja | |||||
| ISSN (Print) | ||||||
| 収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
| 収録物識別子 | 2434-6861 | |||||